「エクセル日報」をクラウド入力と自動集計に置き換える
多くの企業で行われている「エクセルに日報を記入し、メールやチャットで報告する」という運用。一見デジタル化されているように見えますが、実は多くの無駄とリスクを孕んでいます。
ファイル送受信の弊害
個別のエクセルファイルで報告を受ける運用には、以下の問題があります。
- 情報の分断:データが各個人のファイルに閉じ込められ、組織全体で活用しにくい。
- 集計のタイムラグ:誰かが全てのファイルを開き、手作業でコピー&ペーストして集計表を作るまで、全体の状況が見えない。
- 先祖返りのリスク:どれが最新版かわからなくなったり、上書き保存でデータが消えたりする事故が起きやすい。
クラウド直接入力への転換
最適な方法は、最初からクラウド上のデータベース(SaaSや共有スプレッドシート、専用アプリなど)に直接入力することです。
- 場所を選ばない入力:ノートPCやスマホからその場で入力できるため、帰社してPCを開く手間が省けます。
- 自動集計の実現:入力された瞬間に全体の集計グラフや表が更新されるため、管理者はリアルタイムで状況を把握できます。
- 過去データの蓄積:蓄積されたデータは、そのまま月次報告や分析に再利用できます。
慣習を捨て、仕組みを変える
「エクセルの方が使い慣れている」という現場の反発は予想されます。しかし、個人の「使いやすさ」のために組織全体の「情報の透明性」を犠牲にすることは、IT化の目的から外れます。
上層部は、古い報告スタイルの禁止と新しいツールの活用を強く推進しなければなりません。データの所有者は個人ではなく組織であるという認識を持ち、最も効率的に集計・活用できる方法を優先して選択することが、IT文化の構築には不可欠です。
報告という作業を「ファイルを送る儀式」から「データを更新するプロセス」へと変えることが、業務のスピードを劇的に変えます。