IT知識がなくてもシステム発注はできる?

「ITのことがよくわからないから発注が不安」という声はよく聞きます。結論からいうと、IT知識ゼロでも発注はできます。ただし、「業務を言語化する力」は必要です。

ベンダーに求められるのは「業務の説明」

システム開発の発注者に求められる最大の役割は、「自社の業務を正確に説明すること」です。どんな業務を、誰が、どういう手順でやっているか。例外はどういうケースで発生するか。これはIT知識ではなく、業務知識の話です。

エンジニアはコードを書くプロですが、あなたの会社の業務のプロではありません。業務の説明が曖昧なまま開発が進むと、「思っていたものと違う」という結果になります。

IT知識がなくても大丈夫なこと

  • プログラミングの仕組みを理解する必要はない
  • サーバーやデータベースの設計を決める必要はない
  • 技術的な実装方法をベンダーに指示する必要はない

これらはすべてベンダーの仕事です。発注者が技術的な判断をしようとすると、むしろ混乱が生じることがあります。

IT知識がなくても準備しておくべきこと

現状の業務フローの整理 今どういう業務をしているか、何が課題かを文書化しておくと、ベンダーとの打ち合わせがスムーズになります。

参考にできる画面や事例の収集 「こういうイメージ」という参考サイトや競合他社のシステムの例を用意しておくと、認識のズレを減らせます。

判断できる人が打ち合わせに出る 開発中に「この仕様でいいですか?」という確認が何度も発生します。その場で決断できる人が常にプロジェクトに関与していることが、スムーズな開発の条件です。

「わからない」を正直に伝えることも大切

IT知識がないことを隠してわかったふりをすると、認識のズレが積み重なります。「この言葉の意味がわからない」「この判断は自分にはできない」と正直に伝えられるベンダーとの関係が、良いプロジェクトにつながります。わからないことを聞きやすい雰囲気かどうかは、ベンダー選びの基準の一つにもなります。