モックアップとプロトタイプは何が違うか
「モックアップ」と「プロトタイプ」は混同されやすい言葉です。この2つの違いを理解することで、何を作ってもらえば業務イメージを確認できるのかが明確になります。
モックアップとは
モックアップは、システムの見た目を表現した静止画です。画面のレイアウト・色・ボタンの位置などを図として表現したもので、実際には動きません。FigmaやAdobe XDなどのデザインツールで作られることが多く、「どんな画面になるか」を視覚的に確認するための資料です。
クリックしても何も起きません。データを入力することもできません。あくまで「絵として見る」ものです。
一般的なプロトタイプとは
プロトタイプはモックアップより一歩進んで、ある程度操作できる状態のものを指します。画面を遷移させたり、ボタンを押したら次の画面が出たりといった動きを確認できます。
ただし、多くの場合はデータや処理ロジックが本物ではありません。「このボタンを押したら一覧が表示される」という動きは確認できますが、実際の業務データが反映されているわけではなく、計算や条件分岐なども省略されていることがほとんどです。「こんな感じで動く」という雰囲気を確認するためのものです。
アルコジのプロトタイプとは
私たちのプロトタイピングは、一般的なプロトタイプとは異なるアプローチをとっています。本番システムに限りなく近い状態まで作り込むことが前提です。
実際の業務データを使って操作できます。登録・検索・計算・承認フローといった業務ロジックが実際に動きます。現場担当者が「これが本番で使うシステムです」と体験できる状態を、開発前に作ります。
| モックアップ | 一般的なプロトタイプ | アルコジのプロトタイプ | |
|---|---|---|---|
| 見た目の確認 | ○ | ○ | ○ |
| 操作感の確認 | ✕ | △(簡易的) | ○ |
| 業務ロジックの確認 | ✕ | ✕ | ○ |
| 実データでの検証 | ✕ | ✕ | ○ |
| 本番との乖離 | 大きい | 中程度 | 限りなく小さい |
なぜ本番に近い状態で確認するのか
モックアップや軽量プロトタイプでは、「画面の見た目」は確認できても、「業務が実際に回るかどうか」は確認できません。本番開発を終えてから「思っていた動きと違う」と気づいても、そこからの修正は大きなコストになります。
本番に近い状態で先に確認することで、開発着手前に認識のズレを解消できます。これがプロトタイピングを、リスク低減の手段として機能させる条件です。