「とりあえずDX」と言い続けて、何も変わらなかった
全社集会で社長がDX推進を宣言した。拍手が起きた。あれから半年。何も変わっていなかった。
6ヶ月後の社内の様子
半年後、新入社員がおそるおそる先輩に聞いた。「DXって、その後どうなりましたか?」
先輩は少し考えてから答えた。「コンサルの人が来て、報告書を作ってくれたよ」
「それで?」
「それで……社長が読んで、うなずいてた」
報告書は、製本されて役員室の棚に並んでいた。ちなみにDX推進室は設立されたが、専任担当者はおらず、全員が本業の兼任だった。会議は月1回開催されていたが、議題の半分は「次回の議題を何にするか」だった。
なぜ進まないのか
DXが「宣言すること」になると、宣言した時点でゴールに到達してしまいます。推進室を作り、コンサルを呼び、報告書を受け取るプロセスがDXだと思うと、業務は何も変わらないまま「DX中」が永続します。
「何の課題を、どう変えるか」が決まっていないDX推進には、ゴールがありません。ゴールのない取り組みは、疲弊だけが残ります。
「DX推進」を「〇〇業務の△△をなくす」に言い換えてみてください。言い換えられないなら、まだ始まっていません。